これまでにも投資経験があり、よりアクティブに運用したい人には、海外株式が6割、海外債券が3割、金が1割というポートフォリオをお勧めします(アクティブタイプ)。あえて国内株や国内債券は入れていません。
~積極的な新興国投資で将来に備える
(先進国 45%/新興国 45%/金 10%)
家などの不動産を所有している人などは、それ以上に日本円を持つ必要はないだろう。国内投資はゼロにした。
よりアクティブに運用するため、経済成長が著しく、その分リターンが狙える新興国投資の比率を高めた。
さらに、ポートフォリオ全体の価格変動を抑える“保険”として、金にも投資。金の買い方にも、金の延べ棒、積み立て、先物などいろいろあるが、なかでも投資コストが安くリアルタイムで売買できる金EFTがお勧めだ。
海外資産の投資先には、先進国と新興国を45%の同率に配分しました。将来の世界各国のGDPシェアをポートフォリオにも反映させることで、世界経済の成長に合わせて、長期的な視野から資産を増やしていくのが狙いです。
金を組み込んだのは、実物資産としての価値を持つため世界恐慌や信用リスクにも強く、また株式や債券と異なる値動きをするため、ポートフォリオ全体の価格変動リスクを抑える“保険”としての役割が期待できるからです。いまでは金価格が高騰し、「これから買って値下がりしないのか」と不安視する向きもあるかもしれません。
しかし、金はそれ自体の収益を追求する以上に、資産を守るためのリスクヘッジとしてぜひ持っておくとよいでしょう。ただし、金利がつかないので資産運用の主軸にはせず、ポートフォリオ全体の1割程度とするのが妥当です。