「なんとなく過ごす」から「明確な目標に向かう」人へ

「自分の夢」を見つければ、達成するための情報だけが目に入る

私はつい最近まで明確な目標を持たず、なんとなくで流されて暮らしていました。大学は自分の成績で入れる建築学科に入ったものの、授業がつまらなくて図書館に引きこもるばかりで、結局中退。社会人になってからも、持った目標は、親を安心させるために「正社員になる」というだけ。

今から思えば、その様子はまるで「自分の人生」という海に浮かんでアップアップしているようなもの。自分の意思で前に進むことなく、漂流していたのです。そんな私が変わったきっかけは「デザイナーになる」と決めたことです。

そのときからは、デザイナーになるためにやるべきことに没頭し、それまで気になっていた、芸能人のゴシップ情報やスマホの通知、友人からの遊びの誘いなどが目にとまらなくなったのです。

ただ「楽しい」だけで終わらない。充実した人生を送るカギは自分の夢を見つけること
マズロー安達『一番効率的な成果の出し方がわかる 図解 デキる人の思考法』(KADOKAWA)
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誰でも、プールで前に向かって泳ぐときは、いかにゴールに着くかだけを考えているはずです。「プールサイドにこんな人がいる」とか、「赤い服の女の子が自分を見てる?」など、まわりを気にすることはないでしょう。「自分の人生」という海でも同じこと。先に達成したい明確な目標があれば、ゴールに向かうことにエネルギーを集中できる。

1年後、3年後、5年後、そして10年後や20年後まで考えると、それぞれ異なる目標が見つかるはずです。理想は、一度、しっかり自分と向き合う時間をつくり、100歳までの人生計画を立ててみること。

すると、最終的に理想の状態に到達するためには、20年後までにどうなっていたいか、5年後までに何を達成していたいかが見えてきます。そうなれば、人生の海で流されることなく、迷いなく行動していけるはずです。