愛する対象と過ごす時間を大切に

「ただ、向精神薬に行きつくまでに、その患者さんがやさしくなる対象をさがして、それと一緒にいてもらうようにします。たとえばペットですね。もしくは愛する人。そういう対象と長く過ごす時間を与えて気持ちを落ち着かせる。

怒りっぽい患者さんのなかには夜も寝ないで怒っている人もいます。そうなると、家族は大変。介護事業所もそういう方には退所してもらうしかなくなります。

認知症になったら、可愛い患者さんになることです。可愛い患者さんであれば周りも優しくしてくれます」

公園のベンチに座って川を見る独りのシニア男性
写真=iStock.com/Jelena83
※写真はイメージです

酒向先生の提言は重要だ。認知症になることが避けられないのであれば可愛い患者を目指す。日ごろから愛する対象との時間を持つ。中年になったら、推しを持つことだ。

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