背骨のS字カーブを知ろう
「猫背」と言っても、人によって背骨のカーブや歪み方は様々です。しかし、理想的なカーブは一つです。それは背骨のS字カーブが緩やかにあることです。
壁を使ってS字カーブを理解していきましょう。
まず、壁に背中を向けて立ち、頭、肩、背中、お尻、かかとを壁につけていきます。この時、自然と頭が壁につかない場合は、首の反るカーブが不足している可能性があります。
肩を広げて壁につかない場合は胸のあたりの背骨(胸椎)が過剰に丸まっている「猫背」の可能性があります。
頭を壁につけた時、腰と壁の間に手のひら分以上の隙間ができる場合は腰が反りすぎている「反り腰」の可能性があります。
壁に近づける意識がなく自然と立った時にお尻が壁から離れてしまう場合は「スウェイバック」と呼ばれる状態かもしれません。スウェイバックの人は首の反りが少なく胸の曲がりが大きいことが多いのも特徴です。腰の反りを少なくすると頭が壁から離れる時や、または頭を壁につけようとすると腰が壁から離れる場合は「反り腰」と「猫背」を併発している可能性があります。
正しい姿勢は無理なく首の反りがあり胸椎の曲がりや腰の反りが極端でないバランスのいいS字カーブがあることとなります。それぞれのカーブが過剰にならないことで全身の重心も安定し、バランスがとりやすい体へと繋がります。