40~60歳の女性が多かった

江戸の夜鷹について述べるとき、必ずと言ってよいほど引用されるのが、国学者・狂歌師の石川雅望まさもちの著『都の手ぶり』(文化6年)である。わかりやすく現代語訳すると、次の通りである。

若い女はまれで、たいていは40から5、60歳の老婆が多い。老いを隠すため、ひたいに墨を塗って髪の抜けたのをごまかしたり、白髪に黒い油を塗ってごまかしたりしているが、それでも、ところどころ白髪が見えて、見苦しく、きたない。

原文では、「みぐるしうきたなげなり」と表現している。

人生50年と言われた時代にあって、40~60歳の女は老婆と評されてもおかしくない。