▼阪部哲也さんからのアドバイス
情報誌は月に7~8冊、目を通しています。数多くの雑誌を読むのは、情報の偏りをなくす目的もあります。同じ事柄でも媒体によって捉え方が異なるので、複数の雑誌を読むことで物事を立体的に把握できます。極端なことをいうと、雑誌にはたいした情報が書いてなくてもいい。たとえば注目している会社や業界があるとして、そこについて何も書かれていなければ、ひとまず順調だという証拠です。情報が何もないということも、じつは立派な情報の1つなのです。
最近、情報ソースとして比重が上がりつつあるのがツイッターです。私がフォローするのは、政治家や経済人などキーマンがフォローしている人たち。たとえば金融なら、証券会社のトップだけでなく、社長がフォローしている人たちを丸ごと追いかけます。
業界のキーマンがいつも有益な情報を発信してくれるとは限りませんが、彼らが関心を持つ情報やその発信者を追っていけば、その業界でこれから起こることが見えてきます。そういう意味で、キーマンのアンテナを借りられる便利なツールといえるでしょう。
1973年、奈良県生まれ。同志社大学法学部卒後、旧富士銀行、不動産会社、リクルートエージェントなどを経て、エグゼクティブサーチファームであるKANAEアソシエイツ設立。「日本ヘッドハンター大賞」金融サービス部門で最優秀賞受賞(2011年)。