お宝グッズの継承者が決定した!

開館した当初の入場者は一日10人足らずで、年間1000万円近い赤字を垂れ流していたB宝館も、10年を経た今ではコンスタントに一日100人の人が来てくれるようになった。

さすがに人件費は捻出できていないが、直接経費は入場料と物販で賄えるようになっている。

また、B宝館の最大の収入源は、イベント向けのコレクション貸し出しだ。最近で言えば、2024年9月4日から髙島屋(大阪店)で6日間開催された日本の70~80年代ポップスの展覧会に、B宝館所蔵のウォークマンなどの音響機器が展示された。

今回は、展示のごく一部を担っただけなので、大きな収入にはならなかったが、少し大きなイベントだと、数百万円単位の貸出料が入ってくる。だから、B宝館を黒字化するのは、さほど困難ではないかもしれない。

森永卓郎『身辺整理 死ぬまでにやること』(興陽館)

問題は私の死後、誰が管理していくのかだったのだが、家族の中でただ一人私のコレクションに理解を示してくれていた次男が引き継ぐと名乗り出てくれた。

彼はIT技術者なので、ホームページを大改革することから始め、積極的に集客数の向上に取り組んでいる。

6月から開館日にはB宝館の店頭にも立つようになり、コレクションに関する知識も着々と積み重ねている。

かくして私がいつ死んでもB宝館の運営を続けられるという状況にもっていけた。これをもってコレクターのケジメはついたと安堵しているところだ。

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