修繕積立金が7000万円以上貯まっているか
そして、12年に一度実施するのが大規模修繕ですが、一般的に1部屋あたり100万円前後かかります。
これも管理組合などが毎月きちんと積み立てていれば問題ありませんが、最近は修繕費が足りないことが問題視されています。いずれにしても、目安としては中規模マンションで、修繕積立金が7000万円以上貯まっているマンションを選ぶことです。
DINKs(子供を持たない共働き夫婦)やファミリータイプのマンションの需要があるのは、お受験合格で有名な公立小中高の学区内や転勤族が勤務する大企業が近くにある場所です。先に挙げた夫婦も、こうした立地にある物件がいいでしょう。
また、近隣にファミリータイプのマンションが少ないと需要が高くなり、価格が高めになります。反対に、同じようなマンションがたくさんありすぎると、よほど駅や小学校に近いなど利便性が高くないと需要がなく、低価格の物件もありそうです。
あるいは、再開発やショッピングセンターなどの建設が予定されている地域も需要が多いので、大きく価格は下がることはないはずです。
いずれにせよ、マンション選びは、ライフスタイルと資金計画を踏まえて、慎重に考えることが大事です。
変動金利と固定金利、選ぶならどっち?
言うまでもなく、住宅ローンには利息が含まれています。そこで固定金利か変動金利を選ぶことになります。現状では、今、変動金利を選んでいる人が7割近くいます。残りの3割が固定金利ですが、その場合も、35年間全期間を固定にしている人はたった1割余りです。
一般的に、変動金利より固定金利のほうが高い利率が設定されています。特に、35年全期間固定など、より固定期間が長いほうが高くなっています。
全期間固定の場合は、金利が変わらないので、返済額も変わりません。したがって、将来の予算を立てやすいというメリットがあります。途中で市場の金利が大幅に上がっても、金利は固定されているのですから、返済額が増える心配はありません。
しかし、金利が上がらなかった場合は、変動金利よりもやや多めに利息を払うことになります。
金利が低い今は、選ぶ人が少ないですが、これからどんどん金利が上がる可能性を考えると、長期間固定金利を選ぶ人も増えるでしょう。
また、例えば5年間などの短期間の固定金利を選ぶという方法もあります。この場合、5年間だけは金利が変わらず、その後は変動金利になります。5年間でいったん契約期間が終わるので、その時に、また別の固定金利や変動金利を選ぶこともできます。
例えば、5年後に車を買いたい、5年後に転職したい、5年後に子供が大学生になるなど、5年後に一つの区切りがあると予想されるなら、この方法を選ぶといいでしょう。