白かった解答用紙が段々と埋まるように

赤平大『たった3つのMBA戦略を使ったら発達障害の息子が麻布中学に合格した話。』(飛鳥新社)

ただ、麻布の合格平均得点がほかの“御三家”よりも低く、ボーダーラインは60%程度というデータがありました。記述問題が多いことから、何か書くことさえできるようになれば、満点は取れなくても部分点が取れるはず。100%、90%ではなく、60%、70%を取れば合格水準に達します。

「知識量を増やすより、記述力を上げて部分点狙いがいい」
「残り時間を考えたら、やはりそれしかない」

記述式解答の練習を始めた当初、息子は1文字も書けなかったり、書けても内容が滅茶苦茶だったりという状態でした。

ところが、ひたすら数をこなすうちに、段々と解答用紙のマス目を埋めることができるようになっていったのです。

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