被災時、スマホの充電切れは死活問題
現代人にとって必需品なのはスマホであり、被災時も連絡や情報収集のために欠かせない。そのため、充電切れ対策として大容量のモバイル充電器を準備しておくと安心だ。
被災後、見ず知らずの他人と生活する避難所生活より、住み慣れた自宅で生活できたほうがもちろんいい。「自宅避難」をするために必要なことは第1回で紹介した通りだが、自宅用の備えは何が必要なのか。
「ローリングストック」しながら暮らす
「被災すると普段とは違う環境に身を置くことになるので、心身にストレスがかかる。そのため自宅での生活は、日常使用しているものをそのまま利用して普段の生活に近いようにすると、ストレスが軽減できますよ」と辻さんは話す。
辻さんが普段から実践しているのは水と食料を10日分程度多めにストックし、使いながら補充する、ローリングストックによる暮らしだ。
生命維持に必要な水は、取り出せない場合を想定して、リビングルーム、寝室、玄関と分散して保管している。防災品や防災食を買って備えるという発想だと、使ったことや食べたことのない物を我慢して使うことになる。「家が備蓄庫」、特に食に関しては「冷蔵庫が備蓄庫」と考えて備えているという。