物件サイトよりも「町の不動産屋さん」がいい理由

部屋探しをする際、インターネットを活用するのか、足を使って不動産会社に行くのか?

どちらがいいかと悩まれる人も少なくないかもしれません。私としては、引っ越しをしようと考えている町に実際に行ってみて、駅前にある不動産屋に行くことを勧めたいところです。

先にも書いたように大抵の物件は複数の不動産会社が扱っているうえ、インターネットにはおとり広告も交じっています。不動産会社に連絡して来店を促されて行ってみると、「あの物件は先ほど決まってしまったのですが、あの物件以上におススメの物件があります」などと言われるケースもよくあります。

だとすれば最初から、現地の不動産屋に行ってみたほうが早いといえます。多くの物件は、複数の不動産会社が扱っているものですが、大手不動産会社が扱っていて、インターネットに出ているような物件は、地元の不動産屋も扱っている可能性が高いといえます。

そのうえ、大手不動産会社が扱っていない物件を、地元の不動産屋が単独で扱っているケースも少なくありません。長くその地で営業していれば、地元の大家さんとの付き合いが生まれ、信頼されている場合も多いからです。

ネットの評判などから住みたい町の目安をつけて、Googleマップのストリートビューで町の雰囲気をつかむこともできますが、やはり実際にその町に行ってみてこそ感じられる部分はあるものです。足を運んでみて、ますますその町が気に入ることもあれば、「この町は期待外れというか、むしろ住みたくない!」と感じるケースもあるでしょう。そういうことを考えても、直接、足を運ぶのがいいわけです。

即決せずに「見積もり」を出してもらう

町の不動産屋に行ってみて、契約しようかと思える物件を見つけたとしても、その場で即決はしないで他の不動産屋にも行ってみることをおススメします。

他にいい物件があるかもしれないからですが、それだけではありません。その物件を他の不動産屋も扱っていて、契約内容などが違っているケースもあるからです。

他の不動産屋でも、同じ物件を扱っているのがわかった場合は、「相見積もり」を依頼する方法もあります。

相見積もりとは、同じ物件の見積もりを複数の会社に出してもらうことです。同じ物件であっても「家賃や礼金などの設定が違う場合」、「交渉次第で家賃や礼金などを変えられる場合」があります。

業者間で競争原理が働くのは当然のことであり、貸主(大家)との関係性次第では、不動産会社の側から家賃や礼金の変更を提案できることもあるからです。

見積もりが欲しい場合、その場で頼んでもいいのですが、電話でも大丈夫です。