内見時にここだけは見るべき「共用部分」のリスト

実際にどんな部屋なのかを見に行くのが「内見」です。

内見というと、部屋の中に意識がいきがちになるものです。しかし、失敗しない部屋選びのためには“敷地内がどうか”というところから目を配っておくのがいいと思います。

マンションの規模にもよりますが、駐車場や駐輪場、ごみ置き場、エントランスホールなど、多かれ少なかれ共有部分があるものです。

共有部分にこそ住民のマナーが表れます。

ルールを守らないようなタイプの人たちが住んでいるようなら、やはり快適な生活は送れないので注意して見ておきたいところです。

以下が、主な注意点です。

・敷地内に無断駐車がないか
・「無断駐車禁止」と書かれたコーンが並んでいないか
・ごみ置き場が乱れていないか、分別されていないごみや粗大ごみなどがないか
・駐輪場の自転車はきちんと整列されているか
・いかにも盗難されてきたような自転車が放置されていないか
・エントランスに防犯カメラがあるか
・エントランスに「騒音注意」「マナーを守りましょう!」などといった貼り紙がないか

「廊下に私物が置いてある」は管理体制も怪しい

・宅配ボックスがあるか。ボックスの数が部屋数に対応しているか
・集合ポストの周りにチラシが散乱していないか
・チラシを捨てるためのごみ箱が設置されているか
・エレベーターに防犯カメラはあるか
・エレベーターの壁に落書きはないか
・廊下に私物が放置されていないか
・廊下などですれ違った住民がいたとすれば、違和感はなかったか

ごみ置き場などはとくに住民のマナーが表れやすい部分です。

こう『ひとり暮らし大全』(KADOKAWA)
こう『ひとり暮らし大全』(KADOKAWA)

ひとり暮らしの人が多いマンションでは、収集日を無視したごみや分別されていないごみが出されていることがよくあります。管理会社が入っていても、比較的長いあいだマナー違反のごみなどが放置されているケースも少なくないので、よく見ておきたい部分です。

廊下などの共有スペースに通行のさまたげになるような私物が放置されていたとすれば、消防法に違反していることにもなります。

住民のマナーが悪いだけでなく管理体制に問題があります。消防機器などの点検も怠っている可能性も考えられます。廊下に出されているのが古新聞や古雑誌くらいのものでも、見過ごすべきではありません。

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