キャッシュフロー資産は一生涯保有する

キャッシュフローを生む資産は、基本的には一生涯保有を続けます。

そうすることで、定期的に収入を得ることができます。まとまったお金がどうしても必要になった場合には、キャッシュフローを生む資産を売却して使うというオプションもあります。

なるべく新NISAを活用したほうがいいことは言うまでもありません。配当金や分配金が非課税で受け取れるからです。なお、上述のキャッシュフロー資産のうち、新NISAで運用できるキャッシュフロー資産を抜き出すと、以下になります。

出典=頼藤太希『60歳からの新・投資術』(青春出版)

複数の資産を保有しているならば、リスクの高い資産から切り替えます。

たとえば、投資信託と株(高配当株を除く)を保有しているなら、株から切り替えていきます。

新NISAの成長投資枠では、年間240万円までしか投資できませんので、キャッシュフローを生む資産を300万円とするならば2年、500万円とするならば3年かけて切り替えていくことになります。

なお、「300万円」「500万円」と金額きっかりで切り替えるなら、投資信託(ファンド)を利用するのが手軽です。株やREITは銘柄により購入単価がまちまちですが、投資信託であれば、自分で決めた金額で投資できます。

60歳までに用意した預貯金や、退職金・遺産などで十分な資産がある方の場合、新NISAの生涯投資枠1800万円を使い切ってしまうこともあるでしょう。さらに投資したいという場合は、新NISAでは投資できなかったキャッシュフロー資産に投資するのもひとつの手です。

安全性を高くするなら「10年変動国債」が筆頭です。個人向け国債よりも安全性を下げて、利回りを高くするなら貸付投資サービス「Funds」や「個人向け社債」といった選択肢もあります。

為替リスク(為替レートが変動することで利益や損失が生まれる可能性)はありますが、「米国利付債」という選択肢もあります。