婚活プロフィールで「絶対避けたいNGフレーズ」

H絵さんのプロフィールのどこに問題があったのか。今回は、H絵さんに伝えたことを含め、NGフレーズを6つ紹介するので参考にして欲しい。

NGフレーズ1.「出会いがないので登録しました」

婚活をするのに、「しかたなくやっています」というニュアンスを匂わせるのはNGだ。本人は意識していないかもしれないが、この言葉の裏には「本来は婚活なんてしなくても結婚できるはずなのに、婚活をせざるをえない私」というネガティブな自己評価がうかがえる。自分だけでなく、婚活そのものやマッチングアプリへの見下しも感じられる。そもそも婚活アプリを運営してくれる会社があるから、自分ひとりでは出会えないほどたくさんの人に出会うチャンスを得られるのだ。「利用させてもらえてありがたい」と感謝する気持ちを持ちたい。

では、「出会いがないので」の代わりに、なんと書けばいいのか。

「真剣に結婚したいと思って、登録しました」でOK。そう言うと、H絵さんは難色を示した。「結婚を焦っていて、重いと思われそう」と。マッチングアプリには、いろいろな人が登録している。中には、本気で結婚を考えていない人もいる。そういう人は、「真剣に結婚を考えています」とプロフィールで表明している人にはアプローチしにくいものだ。

もし「真剣に結婚したい」とプロフィールに書くことをためらってしまうとしたら、本心では結婚したいと思っていないのかもしれない。H絵さんには、もう一度自分の本心と向き合ってみることをおすすめした。

NGフレーズ2.「年齢よりも若く見られます」

本人はよかれと思っているのかもしれないが、このフレーズも、無意識に「もう若くない」というネガティブな自己評価をうかがわせる。「実年齢より年下に見える」とわざわざ自分でアピールすることで、これまで一生懸命生きてきた年月を否定することになる。自分に対して失礼な表現はしないようにしたい。

同様に、「仕事にまい進していたら」あるいは「やりたいことをやっていたら、この歳になってしまいました」などという表現も同様にNGだ。

NGフレーズ3.「写真を公開していない人とはやりとりしません」

「写真を公開していない人とは会わない」「たばこを吸う人はいや」など、自分の中に基準があること自体はかまわない。ただ、それをプロフィールで宣言する必要はまったくない。

写真がない人からのアプローチは、黙ってスルーすればいい。「たばこは苦手です」くらいは書いてもいいかもしれないが、「こういう人はイヤ」と拒絶する姿勢を見せると、不思議なもので、潮を引くようにすべての人が去っていく。条件に合う人まで寄せ付けなくなってしまうから、あえてプロフィールに書くメリットはない。

NGフレーズ4.「明るくて人見知りしませんが、おっちょこちょいなところもあります」

プロフィールに、わざわざ自分の欠点を書く必要はない。誰かに褒められたときに、「でも、こういう部分もあるんです」とあえて欠点を伝えることで、相手との距離を縮めたり、周りの人からの好感度を上げたりするのは、女性同士ではよく使われるテクニックだ。しかし、婚活では逆効果にしかならない。「私は明るくて人見知りしない性格です」だけで十分だ。

「ちょっとしたことで落ち込みやすい性格」なら、「繊細で優しい性格」と、あえてポジティブに転換してアピールするクセをつけたい。

H絵さんの実例以外にも、次のようなプロフィールはNGだ。

NGフレーズ5.「元夫のDVが原因で離婚しました。もうそんな経験はしたくありません」

「過去の苦労話」や「不運な境遇」など、プロフィールにネガティブなことを書くと、過去と同じような相手を引き寄せてしまう恐れがある。身の上話は、おつきあいが深くなったら個人的に打ち明ければいいことで、プロフィールに書くのはおすすめしない。

NGフレーズ6.「おつまみを作りますので、一緒にうちで飲みませんか?」

これでは遊び相手を探しているようにしか見えないため、真剣に結婚を考えている人からは敬遠されてしまう。おつきあいが始まってからならともかく、会う前から自宅に誘われたら、「だまされるんじゃないか」と警戒して近づかないのが普通ではないだろうか。

「おつまみを作って、家で飲むのが好きです」などに表現を変えるといい。