長期積み立てなら、下落局面は「チャンス」
毎月一定の額を投資していく積み立て投資では、投資する金額で購入できる分(口数)が買い付けられます。したがって、高値のときには少しの量しか買えませんが、価格が下がったときには多くの量を買うことができます。
つまり、下がっているときに積み立てをやめてしまうと、多く買えるチャンスを逃してしまうのです。
資産の評価額は「1口あたりの価格×保有する口数」ですから、下がっているときにも積み立てを続けて口数を増やしていけば、価格が上昇したときには利益を大きくすることができます。
「さらに下がってしまいそうで怖い」と言う人もいますが、日銀の利上げ予想や為替相場の変動、米国株の値動きなどの影響を受け、株価が大きく動くのはよくあることです。
そもそも積み立て投資は長期で行うもの。下っているときはチャンスですから、そのときに休む、やめる、というのは不適切、というわけです。
安いときにも投資を続けて保有口数を増やすことで、やがて価格が上昇したときには大きな果実を得ることになります。
個別銘柄への投資は避けるのが無難
一方、投資に慣れている人や積極的にリターンを狙う人(リスクをとる人)の中には、下がったときこそチャンスと考え、個別銘柄に投資する人もいます。
銘柄に絶対の自信がある場合は別ですが、お買い得に見える個別株も急落時に手を出すのは控えるべきです。なぜなら、個別銘柄は市場平均よりも大きく下げる可能性があるからです。
値動きに不安がある時期には、銘柄選択のリスクは避け、市場平均に連動するインデックス投信を選ぶのが無難です。