冷蔵庫のドレッシングは1種類で十分
キッチンの中で、この“仕組み作り”を上手に活かせる具体的な場所とものがあります。それは、冷蔵庫のドレッシングです。
自宅の冷蔵庫のポケットの部分を確認してみてください。青じそ、中華、ごま、ノンオイルなど、多種多様なドレッシングが並べられていないでしょうか。そして恐らくすべてが「中途半端に開封された状態」になっているはずです。
「今日は中華ドレッシングにしようかな~」と思った時は、すでに消費期限切れ。もしくは「中身がほとんど入っていなかったにもかかわらず、冷蔵庫の中に入れっぱなしだった」などの事態もありそうです。
ドレッシングは思いきって1種類に絞りましょう。「でも家族の好みがあるし……」、「買い物の時に『お母さん、コレ』と、買い物カゴに入れられていることも多い」という人は、家族が好きな味つけのものをまず1本。そして「この青じそを使いきったら、次は中華にしよう!」と家庭内で決めてしまいましょう。
「そのほうが冷蔵庫の中がスッキリして節約になるよ」、「ドレッシングを探して冷蔵庫を開け閉めする手間や、電気代も浮く」など、理論的に話してもいいですね。
あって当たり前のものを一度見直す
家族がいる場合、いきなり「5本あるドレッシングを1本に減らします!」となると、反発されることもあるでしょうから、理論的に伝えるようにしましょう。“心地よく暮らすための仕組み作りなんだよ”と、みんなで目的を共有できるといいですね。
さらにもう一段階進んでみたいという方は、市販のドレッシングを買うこと自体をやめてしまうのもテです。ドレッシングはオイル、塩、お酢を混ぜれば簡単に手作りできます。
お好みでマヨネーズやスパイスを足したり、オリーブオイルをごま油に替えてみたりしてもいいですね。それこそ、「いただいたものの、酸っぱくて食べきれずにいた梅干し」など、余らせがちな食材を加えてみたり……。工夫次第で食生活にも彩りが増えそうです。
しつこいようですが、片づけと節約の基本は「今あるものを工夫して使いながら、極力不要なものを増やさないこと」です。缶詰、レトルト、ドレッシング、パスタソースなどあって当たり前のものを一度見直し、自分や家族にとってのベーシックを検討してみてください。買いすぎていたものと、必要なものの区別がつけられると、キッチン自体の使い勝手もよくなっていくでしょう。