ストックが多すぎると、お金も場所も無駄に
「あのトマト缶、どこへやったっけ?」。あるはずなのに探しても出てこず、仕方がないから新しいものを買う……。これは片づいていないキッチンあるあるだと思います。
さらに悲しいのは、「もう使いきってしまったのかな」と思ったトマト缶が、別のある日、思ってもみなかった場所の奥からさりげなく出てくること。それも、賞味期限が1年近く過ぎていた……。思い当たる節がある方は、多いのではないでしょうか。
これぞ、ものがものを隠す悪循環です。せっかく買い置きをしていたのに、多すぎるものによって見えなくなってしまって有効活用できず、結果的にお金も、食材自体も、そして置かなければ空いたはずの場所もロスしてしまうのです。これは食べ物を大切にする、というエコな考え方からも、離れていってしまいます。
種類や品数の「ベーシック」を決める
私がおすすめしたいのは、ストック食材は種類や品数をあらかじめ絞っておき、1個のストッカーや引き出しに同じ食品を入れておくようにする、というテクニックです。
保存期間が長いうえに、開けてすぐ食べられる缶詰は便利なストック品。スーパーへ行けば、さまざまなものが売られています。貯められない人ほど、ツナ缶、鮭缶、サバ缶、ホタテの水煮缶にカニ缶……と、たくさんの種類を買いそろえがちですが、ちょっと待って。そんなにたくさんの缶詰、本当に必要でしょうか。
ご自身や家族が気に入っていたり、他の食材とアレンジしやすい缶詰は、たいてい2~3種類ぐらいだと思います。だとしたらその種類ごとにひとつのケースに入れておき、少なくなったら買い足すという仕組みを作ってしまえば、ムダな買い物も減りますし、ストックも余すことなく使いきることができます。
そう、この“自分がラクになれる仕組み作り”が、キッチンはもちろん、部屋の中のいたるところで、そして家計をラクに管理するためにも欠かせないと知っておきましょう。