「勝つことが目的」になるとメンタル面にリスク
また、コンペティションのような競い合いに熱くなってしまうと、ウェルビーイングがダウンしてしまう傾向があります。その理由はより詳しく後述しますが、ここでは「内発的な欲求」と「外発的な欲求」の違いを押さえておきましょう。
ゲームをやること自体が楽しい、だからゲームがしたいというのは「内発的な欲求」。一方で、それとは別に、ゲーム自体に楽しみを見出すのではなく、ゲームをした結果として得られる勝ち負けや報酬などにやる気を感じるというのが「外発的な欲求」。前者と後者には、大きな違いがあります。
後者の欲求が大きくなると、ゲームをやること自体に満足するのではなく、相手に勝つためにやる、勝つという結果が満足をもたらすことになります。そうなると、ゲームをやっていても、勝てなければ満足できなくなるのです。
しかも怖いのは、内発的な欲求よりも、外発的な欲求の方が強いため、結果として、勝つということに走らされてしまう。これを長く続けていると、メンタル面でうつ病などのいろいろなリスクが生じることがわかっています。
競い合い、というところには、くれぐれも気をつける必要があります。
それよりもゲームの内容や他者との関わり、コミュニケーションの楽しみなどを意識すると、心のウェルビーイングを良好に保ちながら長くゲームを楽しんでいくことができます。