一貫した「帝王教育」があるのかよくわからない
私も同感である。一般学生と話したり友人をつくったりするのはいいことに違いない。だが、受験勉強で貴重な青春を浪費するなどは、彼のやるべきことではない。
私は、東大に入るより、これまでの皇族たちがやってきたように、皇族同士が長年親交のあるイギリスの大学に留学したほうがいいと思っている。オックスフォードやケンブリッジには世界中から優秀な若者たちが集まってくるし語学力も磨かれる。
警備の問題があるとしても、現天皇も皇太子時代にオックスフォードで2年4カ月を過ごしている。帰国したあとの記者会見で皇太子は、「自分でものを考え、自分で決定し、そして自分でそれを行動に移すということができるようになったのではないかと思います」と話している。
「自分でものを考え、決定し、行動に移す」。それこそが、今の悠仁さんに必要なことではないのだろうか。
秋篠宮夫妻に対して酷ないい方にはなるが、秋篠宮家には一貫した「帝王教育」があるのかよくわからないというのも、国民から不信感をもたれる大きな要因であると思う。
文春によれば、悠仁さんの小学生の頃は、私的旅行で沖縄や長崎、広島などへ行って、戦争の傷跡に触れていた。そうした平和教育は紀子さんの意向だったといわれているそうだ。
だが、中学生以降、こうした活動がぱったり見られなくなったというのである。
眞子さん、小室圭さんの結婚騒動が思い出される
象徴的なことが8月2日にあったという。沖縄と真剣に向き合ってきた上皇が皇太子時代、沖縄への理解を深めるために、沖縄の豆記者を招き対話をすることを始めた。それは天皇皇后にも引き継がれ、現在は秋篠宮夫妻にバトンが渡されている。
コロナ禍で5年ぶりの豆記者たちとの面会だったが、5年前には同席していた悠仁さんが、今回は同席しなかったというのである。
さらに、紀子さんと秋篠宮の教育方針の違いもある。秋篠宮は「全国のいろいろな文化を見せたい」とたびたび発言し、悠仁さんを連れて全国へお忍び旅行に出かけているが、通り一遍に見て回っているだけでは、「帝王学が身に付くとは思えません」(小田部雄次静岡福祉大学名誉教授)と厳しい意見がある。
秋篠宮の一貫性のなさや優柔不断なことは、長女・眞子さんが小室圭さんと結婚する時にも表れた。小室さんの母親の金銭問題が多くの週刊誌で取り上げられ、国民の不信感を買っている時、小室さんは「全28ページ」もの弁明書を公開したが、国民を納得させる内容ではなかった。
当然、秋篠宮はこれではダメだと拒絶はしたが、小室さんに直接会って間違いを正し、もう一度書き直しを迫ることはせず、傍観していた。結局、眞子さんは両親の反対を押し切って結婚、ニューヨークへと旅立ってしまった。