摂取安全基準をすべて下回っている

超過成分が多かったフルーツ類は、国産ではイチゴ(計6成分)で、輸入フルーツ類ではアボカド(延べ42成分)だった。

基準値を超過したフルーツ類のうち、生フルーツについて、超過成分と摂取安全基準をすべて確認したところ、いずれも摂取安全基準を下回っていた。

残留農薬は水洗いだけでもある程度は除去できる

一般に、フルーツの果皮は果肉より栄養価が高くなる。

果皮は食したいけれど、残留農薬が不安な人のために、除去方法について紹介する。

ブドウに12種類の農薬を添加し、農薬の除去率を調べた実験では、農薬の種類にもよるが、水洗いだけでもかなり除去できた。

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残留農薬は水洗いだけでもある程度は除去できる(※写真はイメージです)

ただしこの実験では、洗剤をつけて洗っても、水洗いだけと比べて除去率はあまり変わらなかった。

また、果皮をむけば、ほとんどの農薬が除去された。

同様に、ピーマンとホウレンソウでは8種類の農薬除去実験がおこなわれている。茹でたり、炒めたりしたときのほうが、水洗いや洗剤洗いよりも除去率が高いことがわかった。