本当に小さな声しか出ない人は1000人に1人もいない
会話には相手が存在します。思いやりを持って、相手が聞こえる声のボリュームで話すことが大切です。そのほうが、自分もストレスが溜まりません。
ボイストレーナーの友人は、「私、声が小さいんです」と悩む人で、本当に小さな声しか出ない人は1000人に1人もいないと言います。誰もが驚いたときには「わぁ!」と大きな声を出します。
声のボリュームを意識すれば、誰だって相手に聞きやすい大きさの声で話すことができるのです。
相手の後頭部、よく背後霊がいるといわれる位置に向かって話しかけるだけで、声は自然と大きくなります。ただ、背後霊に向かって話すのは怪しいので、背後に声を届けるような意識で、相手の目を見て話すのがポイントです。
長い話で、時間=愛情を奪い取る人は敬遠される
話が長い人は敬遠されます。話が長くなるのは、「すべて伝えなくてはならない」と思っているからです。たとえば、言いたいこと=主訴が「シャツの袖を破いてしまった」だとしたら、話が長い人は「今日は7時に起きて……」と1日の始まりから話します。
しかし、余分な説明が増えるほど、一番言いたいことの印象は薄れ、「結局、何が言いたいの?」と相手を疲れさせます。あれもこれも言おうとするから失敗するのです。
不要な部分は削り、一番言いたいことだけに絞ることが重要です。その上で、長く話してしまう心理状態についても考えてみましょう。
・自分や話の内容に自信がない
自信のなさを、話す量を増やすことで補おうとします。
・沈黙が怖い
沈黙のメリットを理解しておらず、不安な気持ちから話し続けるパターンです。
・相手の注意を引きたい
人は無意識に時間=愛情だと感じます。子どもは特にその傾向が強く、親の注意が自分に向けられないといたずらをしたり、駄々をこねたりします。大人でも無意識に相手の関心を引くために話し続けることがあります。
わかりきった質問をするのも、時間を割いて自分に愛情や関心を払うかどうかを無意識に確認するお試し行動です。
でも、忙しい現代においては、時間=愛情を奪い取る人は敬遠されます。愛は与えるものだからです。