都市住民アンケートの満足度では東京の公共交通機関は世界第3位
こうした地下鉄を含む世界各都市の公共交通機関に対する住民の評価はどうなっているか、といえば、東京の住民評価はかなり高い。
各国でシティーガイド誌を発行する英国タイムアウト社が、世界の公共交通機関ランキングを発表した。世界50都市の住民2万人を対象に、地下鉄や列車、バス、路面電車、フェリーなどの「公共交通機関を使って市内を簡単に移動できるか」を聞いたところ、ランク入りした19都市のうち、上位10位をアジアと欧州の都市が独占した。
トップ3はドイツのベルリン、チェコのプラハ、日本の東京の順であり、アンケート結果はそれぞれ97%、96%、94%だった(CNN.co.jp2023.4.7、タイムアウト2023.4.17、図表2参照)。
タイムアウト社の英文ホームページ(2024.2.23)によれば第3位のランキングとなった東京の公共交通機関については、ウイットを交え、次のようにコメントされている。
「ニューヨークには世界で最も多くの駅があり、また上海の路線延長は世界で最も長いが、東京におけるほど多くの人びとが利用している公共交通機関は世界にない。あなたは日本の首都における満員の地下鉄のビデオを何度か見せられているかもしれないし、そうした光景は実は異例なものでもない。加えて、入り組んだ地下鉄網はラビリンス(迷宮)のようだ。しかし、東京の公共交通機関は見事に管理されており、自分たちの都市は公共交通機関で移動することが容易だと94%が回答している東京人だけでなく、外国人にとってもますます利用しやすくなっている。もっともラッシュアワーを避けられればの話だが……」