ルイ14世も日本の醤油をたしなんだ

江戸や大坂など大消費地を背景に、千葉の野田や銚子、紀州の湯浅、播磨の龍野(現・たつの市)などにも大きな醤油製造の拠点が生まれました。

これらは、現在でも、日本を代表する醤油の生産地となっています。

特筆すべきは、江戸時代には日本だけでなく、すでに世界にも輸出されるようになっていたということです。

フランスのルイ14世も、日本の醤油をたしなんだという記録が残っています。

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ルイ14世も日本の醤油をたしなんだ(※写真はイメージです)

醤油は大きくわけて5種類

醤油の種類は、大きく5つに分かれます。

濃口醤油、淡口醤油、溜醤油、白醤油、再仕込醤油です。

・濃口醤油

日本の8割を占めるのが濃口醤油、いわゆる一般的な醤油です。皆さんが頭に思い浮かべる醤油は大体この濃口醤油と思っていただいて間違いないでしょう。

・淡口醤油

続いて淡口醤油。「あわくち」ではなく「うすくち」と読みます。

醤油の色が薄く、素材の色を邪魔しないので、白身の魚の白さや、卵焼きなどの鮮やかな黄色の色味を活かしたい、野菜のそのままの色を活かしたいとき、煮物をつくるときなどに好まれます。特に関西方面で愛用されています。

製法上の特徴としては、淡い色味に仕上げるため、濃口醤油ほど濃い色まで発酵させず、調味料としての機能を果たすために塩分の濃度を高くし、さらに製造中に甘酒を加えることが挙げられます。

なお、「薄口醤油」という表記を見かけます。薄口という表現ですと、塩分が低かったり、味そのものが薄いという誤解を消費者に与えるため、醤油業界では色が淡いことを示す淡いという字を使って「淡口醤油」(ラベルの名称としては平仮名で“うすくちしょうゆ“)と表記しています。