坐禅●大本山建仁寺(臨済宗・京都府京都市)
――京都最古の禅寺で体験する禅と法話の会
建仁寺派の大本山で、臨済宗の開祖・栄西(えいさい)によって京都の臨済宗の拠点として、1202年(建仁2年)に開かれた。京都最古の禅寺として知られる。
当初は天台・真言・禅の三宗兼学の修行道場としてスタートしたが、のちに禅の道場に。坐禅と法話の会「千光会」が毎月第2日曜日に開催されている。午前8時から坐禅を2回(20分×2回)行った後、経を唱和する。さらに茶礼を行い、最後に法話もある。所要時間は2時間程度。参加無料。
坐禅●大本山建長寺(臨済宗・神奈川県鎌倉市)
――「鎌倉五山」の第1位を誇る寺で体験する坐禅会
建長寺は、1253年(建長5年)に創建された臨済宗の大本山。鎌倉幕府が定めた禅寺の格式制度の「鎌倉五山」の第1位でもある。五山制度は禅宗の保護と統制のため、寺を格付けでランキングしたもの。建長寺の坐禅会は、毎週金・土曜17時から行われている。
また建長寺(http://www.kenchoji.com/)のサイトから、各地の建長寺派の寺の坐禅会を検索できるので、自宅近くを探すのにも便利。
坐禅●大本山天龍寺(臨済宗・京都府京都市)
――京都観光を兼ねて参禅するのがおすすめ
天龍寺派の大本山である天龍寺は、後醍醐天皇の菩提を弔うため1339年(暦応2年)に創建された。
京都の景勝地である嵐山にあり、かつては渡月橋や亀山公園も境内地であったという。京都観光を兼ねて坐禅を体験するには、好立地といえる。
坐禅会は、定期的に開催され、毎月第2日曜日の9時から行われている。参加費は無料。また、随時写経の体験も受け付けている。
坐禅●大本山妙心寺(臨済宗・京都府京都市)
――臨済宗最大宗派の大本山で修業体験も
全国にある臨済宗寺院、約6000のうち、半数以上を占める最大宗派が妙心寺派。妙心寺はその大本山。広大な敷地には46の寺院が立ち並び、日本最大の禅寺として知られる。
坐禅会「大衆禅堂」は、毎週土曜日17時半から日曜日の9時にかけて行われる。坐禅のほか、朝のお勤めや作務(掃除)、茶礼など禅寺での修行が体験できる。
毎月6、7、8日の3日間開催される妙心寺禅道会もある。
瞑想●総本山金剛峯寺(真言宗・和歌山県高野町)
――瞑想法「阿字観」を手軽に体験できる
高野山は、弘法大師空海によって開かれた、真言宗の根本聖地で、金剛峯寺は、その中核となる寺院。かつては高野山の寺院全体の総称であった。
高野山真言宗は、真言密教の教えと伝統を今日に伝えている。
「ちょっと一息 阿字観体験」は、初めてでも気軽に参加できる瞑想体験。おもに土曜日や休日などに開催されている。1日に4回程度開催されるので、都合に合わせて参加可。