【初心者編】日帰り坐禅で日々のストレスを解消&健康管理

自宅近くの小さな寺で坐禅会を行っている場合もある。しかし、初心者のうちは、大本山クラスの大きな寺がおすすめだ。大本山とは、同じ宗派の寺院を 取りまとめる役割を果たす寺で、若い僧侶の修行場ともなっている。大きな寺である分、坐禅会に参加する人数も多く、指導する僧侶の数も多い。教えることに 慣れているため安心できる。

寺によっては、初めての参加の場合は、少し早めに行き、事前指導を受ける場合もあるので、事前に確認しよう。

坐禅会は、檀家以外の人にも多く訪れてもらい、寺を活性化する目的が多いので、無料のケースもある。有料の場合でも1000~2000円程度で参加できる。同じ寺で初心者向けと中上級者向けなど複数の坐禅会を実施しているケースも多い。

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坐禅●大本山円覚寺(臨済宗・神奈川県鎌倉市)

――初心者向け土曜坐禅会は無料で参加可能

大本山円覚寺(えんがくじ)は、臨済宗円覚寺派の大本山。鎌倉時代後半の1282年に、北条時宗が中国から無学祖元禅師を招いて創建されたもの。寺名は、寺院建立の際に、経典の「円覚経」が出土したことに由来する。毎週土曜日には、初心者でも参加しやすい「土曜坐禅会」が行われている。初めての人向けと2回目以降の人向けと時間が異なるので注意が必要。費用は無料だが、別途、拝観料は必要だ。

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坐禅●長谷寺/大本山永平寺東京別院(曹洞宗・東京都港区)

――ただひたすら坐ることを大事にした坐禅

東京都港区西麻布にある、曹洞宗の永平寺東京別院。江戸時代に創建された。観音堂には十一面観世音菩薩が安置され、通称・麻布大観音としても親しまれている。江戸三十三箇所観音霊場の第22番札所でもある。

毎週月曜日の午後7時から午後9時まで坐禅会を実施している。釈迦から伝わる坐禅で「只管打坐(しかんたざ)」(ただひたすら坐る)ことを重視。普段は入ることのできない「坐禅堂」で行われ、禅寺の生活を体験できるのも魅力。

坐禅●東京禅センター/龍雲寺-Zen Cafe(臨済宗・東京都世田谷区)

――禅トーク&イス坐禅でより初心者向き

「禅」の心を1人でも多くの人に伝え、心安らかな暮らしを実現するために開設された。「禅・仏教講座」などの公開講座のほか、初心者にも参加しやすいさまざまな坐禅会を開催している。東京禅センター主催の禅トーク、イス坐禅「Zen Cafe」も開催。本格的な坐禅ではなく、15分から20分間、静かに椅子に座る坐禅を行う。お茶と菓子をいただく茶礼(されい:禅宗式喫茶法)も体験できる。また、1カ月に4回程度の「坐禅体験!」も開催中。毎回30分程度、初心者向けの坐禅説明・指導が行われるので、初めてでも安心。坐禅は15分×2回行われ、終了後に茶礼も楽しめる。

会社帰りに参加できる「夜の坐禅体験」も開催中。初心者向けの中でもより参加しやすい坐禅会。