「清潔感とアピアランス」が大切
実際、私がクライアントの企業様の採用担当の方たちに聞いた話でも、身なりを始めとする視覚情報が結果に影響する場合は極めて多く、大切なのは「清潔感とアピアランス」とのこと。
アピアランスというのは直接には「外見」という意味ですが、この場合は「自分が相手にどう見えるか」というような意味だと考えてください。
私としては、人を外見だけで判断するのはいけないこと、という考えを正しいと思っていますし、中身のない人が見かけだけを飾ったところで、遠からず馬脚を露わすのは間違いありません。
ただ、友人などで何年もの付き合いがある場合とは違い、面接というのは初めての人間同士が30分から1時間ほどという限られた時間で相手を評価する、特異な場面です。
そうであれば、そこで最も大きく作用する条件を意識し、完璧にととのえるのは当たり前のことではないでしょうか。
録画して訓練することで矯正できる
メラビアンの法則にのっとれば、面接の場で相手を引き付けるかどうかは、皆さんが最初のひと言を口にする以前、部屋に入って面接官があなた自身を見た瞬間に決定してしまうと言っても過言ではありません。
面接の最初も最初、極端な場合はパッと見て3秒とか5秒とかが、勝負の分かれ目になると言えるでしょう。
面接の際、採用側に与える視覚情報については、姿勢やしぐさ、表情といった、意識して訓練することでととのえられる部分と、服装や髪型など一定のお金をかけなければならない部分があります。
うち、訓練でととのえられる部分は、録画をしてのシミュレーションを何回となく繰り返すうち、確実に洗練させられるもの。
姿勢や歩き方、座り方などを身に付けられるほか、貧乏ゆすりや必要以上に多いまばたき、落ち着きのない手の動きなどの気になるクセは自ずと矯正できるでしょう。