やたらと情報を取り入れるのではなく、絞り込む
最近とくに感じるのは、情報の偏りです。
とくに新聞やテレビなどのマスメディアの情報が、どうも信用できません。
新型コロナの感染が広がった頃から、そう感じる人が増えているのではないでしょうか? それがロシアとウクライナの戦争、イスラエルとハマスの衝突のような事態になると、余計にそう思います。
ロシアが悪であり、ウクライナがすべて正しいかどうかはわかりません。イスラエルとハマスに関しても、どちらか一方を、簡単には断罪できない歴史的な蓄積があります。
ところが、流れてくる報道は一方に偏っているように感じるのは、私だけでしょうか?
マスメディアがあてにならないなら、ネットで情報を探せばいいかというと、これはこれで玉石混交です。
にわかには信じがたいような、陰謀論なども飛び交っています。
先ほどの話ではないですが、外に情報を求めていると、何が真実かよくわからなくなります。何が真実で、何が嘘なのか? 与えられる情報だけでは、なかなか真実がわからないのです。
私自身は自分のつながりの中で、本当に信頼できる人からの直接の情報を一番大事に考えています。やたらと情報を取り入れるのではなく、絞り込むという作業です。
自分が信頼している人からの情報や意見を参考にし、そのうえで、その人がどうやって情報を得ているかを聞き、参考にします。
そして、やはり最後は自分の頭で考えることが大切です。自分の中の基準に従って、自分で考え、判断するのです。
自分の頭で考えるということは、自分の頭の中で自問自答を繰り返すことでもあります。すると、ここでもひとり言が大きな力を発揮してくれるのです。
他人のひとり言にも真実がある
自分のひとり言に敏感になると、不思議と他人のひとり言にも敏感になります。
ひとり言は無意識のことが多いですから、意外な本音や真実がちょっとした言葉に表れていることがあります。
ビジネスパーソンなら、ぜひ周りの人たちのつぶやきに注意してみるべきでしょう。
会社であれば上司や同僚、部下といった組織の中での彼らのつぶやきに耳を傾ける。社外であれば、お客さんやクライアントのひとり言に注意を向けるのです。
それがヒントになり、コミュニケーションがスムーズにでき、仕事がうまくいくこともあるでしょう。
新製品や企画の発想のきっかけにもなったりします。
ひとり言には、ふとした拍子に口から出た言葉もあれば、その人がよく漏らす口癖のようなものもあります。
「どうすればいいっていうの?」
「きついですねー」
彼らの口癖をキャッチし、その後の彼らの行動や言動に注意を払ってみて下さい。
すると、どういう場面で、どういう精神状態のときに、どんな口癖を漏らすかがわかってきます。
面白いのは、言葉の「表現」と、隠し持つ「本心」はけっこう裏腹で、じつは逆のときも多いということです。
「やってられないよ」と言いつつ、じつはやる気満々のときに決まって反対のことを言う人もいます。
「頑張るしかないか」と言いつつ、本当は一番テンションが下がっているときの言葉だったりします。
そういう特徴がわかれば、相手の本心を見極めることができるのです。
他人のひとり言の分析が、今度は自分のひとり言の分析にも役立つようになるでしょう。
自分のひとり言がよくわかるようになれば、またさらに他人のつぶやきをキャッチする能力が高まります。
そういう相乗効果が生まれてくると思います。