男女差
オンラインで映画を見る人の視聴率でも、男女差が注目に値する。
両番組ともに、ネットで映画を見るF2(女性35~49歳)は、1~2回をあまり見ていなかったが、3~4話で急伸し、中盤以降も堅調に推移している。一方M2(男性35~49歳)の視聴率は右肩下がりとなった。
「君ここ」が男女でそこまでの差ができなかったので、どうやら男性陣の中にはチェ・ジョンヒョプの存在を快く思っていない人が少なくないようだ。
「こんな男性いたら普通に怖い」
「チェ・ジョンヒョプに沼る」「反則級のかわいさ」と悶絶している女性陣とは、受け止め方に大きな差が生じたようだ。実は同ドラマの影響で、韓国語教室に通う女性が急増したという。ある意味“ヒョプ様”現象“が起きたと言えるが、もしTBSが、そんな彼が利用する女性の名前を囁き、生成AIを駆使して問いかけに応えるといったアプリをドラマに合わせて世に出していれば、月額500~1000円を支払うF1~2層(女性20~49歳)が万単位で出現したのではないだろうか。
TBSがそこまでやったとは聞いていない。ただし今後はこうした放送番組の波及効果を予測して、新ビジネスを展開する局が出てくるだろう。ドラマの中でも、恋愛ドラマは特に視聴者の感情が動く分野だ。もはやリアルタイムの視聴率ではなく、放送後にどれだけの人々が動き、新たな収入につながるのか、コンテンツ業からサービス業の色彩を強めていくのではないだろうか。