自分の事情ではない、ひとこと目からのセリフを作る

受付の人へ声をかけること自体ドキドキしますが、そんなときは、声をかける前に頭の中でセリフを考えるのがオススメです。

出だしでオロオロしたくないので、私はひとこと目からセリフを作ります。

「すみませ〜ん、ちょっと伺ってもいいですか?」

ここで、フリースペースを借りたい理由を述べたくなりますが、私の事情は相手に関係ありませんから、グッとこらえて……。まずは聞きたいことを伝えます。

「チェックアウトのあと、フリースペースをお借りすることは可能でしょうか?」

今回は、受付の人がすぐにOKと答えてくれました。

OKの場合は、ここで理由とお礼を伝えます。

「ありがとうございます! 実は、電車の時間まで2時間あって居場所に困っていたんです。とても助かります!」

受付の人は「そうでしたか! ゆっくりご利用いただいて大丈夫ですよ!」と言ってくれました。

おかげで、こうしてゆったりした気分でこの項目を書けています。

相手が答えを決めることは、聞いてみなくちゃわかりません。

妖怪どうしようが行く手を阻みますが、「ダメ元で聞いてみよう」と思うことで退治できます。聞く前にセリフを考えればなおよしです♪

世の中は、想像以上に優しい

ダメ元で聞けるようになってわかったことがあります。

丸山久美子『緊張しても「うまく話せる人」と「話せない人」の習慣』(明日香出版社)

世の中は、想像以上に優しいということです。

困っていたら快く助けてくれる人が多いです。

ただ、聞く前から優しくしてもらうことを期待すると、逆の結果だったときに傷つきます。世の中色々な人がいますから、いいときもあれば、悪いときもあります。

だからこそ、期待はせずに「聞いてみなくちゃわからないから、ダメ元で聞いてみよう」と思うのがポイントです。

今まで聞けずに諦めていた人は、ぜひ次のチャンスにダメ元で聞いてみましょう!

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