パパ活とは、女性がデートの見返りにお金を援助してくれる男性を探すこと。利用者は、お金が目的の若い女性と、疑似恋愛を求める中年男性だ。日本でも、かつては「援助交際」という言葉が使われていたが、現在はパパ活が同義で使われている。2023年には、男性から大金を得るための手口をまとめた“パパ活マニュアル”を販売した25歳の女性が逮捕される事件も起こった。
アメリカでも同様の動きがあり、有名サイト「Seeking Arrangement」「Sugar Daddy Meet」など、さまざまなパパ活用の出会い系サイトが存在する。現在はオンラインで個人同士やり取りしてマッチングする手段が圧倒的に主流で、かつてのような交際クラブなどを通じた出会いは減っているらしい。アメリカのパパ活では、パトロン的存在となるパパ=シュガーダディ、若い女性=シュガーベイビーと呼ばれ、食事などのデートを楽しむのが基本だが、合意のもとで肉体関係へと発展することもある。ミドリさんいわく、「私の経験から言えば、肉体関係ありきがほとんどだと思う」とのこと。
「平均的な相場は、食事のみで100~300ドル(約1万5千~4万4千円〈1ドル=145円換算。以下同〉)、肉体関係ありでプラス200~500ドル(約2万9千~7万3千円)あたり。食事以外に、買い物や旅行、エステ代、整形費用などを出してくれるパパもいて、女性のスペックが高ければ高いほど金額が上がると言われています」
条件の良いダディと出会うべく、女性はプロのカメラマンに自分を魅力的に美しく撮影してもらい、パパ活用のホームページやSNSにアップするなどし、出会いのチャンスを待つ。なお、パパ活より数は少ないものの、パトロン的存在となる女性=シュガーママ、若い男性=シュガーボーイという“ママ活”の構図も存在するという。
「店に所属するのではなく、個人同士で出会って、それぞれ条件が合えば関係が成立するという、シンプルでわかりやすい仕組みだと思う。個人同士のやり取りに他の人が介在しないほうが話が早いし、マージンをべらぼうに取られることもないし、私には合ってるかな」
パパ活サイトを通じ、現地在住の日本人の駐在員と肉体関係を持ったこともある。
「金髪の白人より、日本人が落ち着くからいいって言ってました」