自分の人生の舵を自分で握れる人生であるか

このように、決済サービス、ギャンブル、保険、金融などあらゆるビジネスに、大数の法則が取り入れられ、経営を安定させています。これはビジネスの世界の話だけでなく、個人にも取り入れるべき考え方だと思います。

サトウマイ『はじめての統計学 レジの行列が早く進むのは、どっち⁉』(総合法令出版)

統計学が味方をしてくれる人の特徴は、「一発逆転を狙わないコツコツとした行いができること」や「目の前の出来事に一喜一憂せずに、長期的に勝つことを選択できるかどうか」といえるかもしれません。

一回ぽっきりで勝負が決まってしまうような運まかせのゲームは、エンターテインメントとして楽しめる範囲にとどめておきましょう。

もし、そこに人生の大勝負を懸けてしまうと、「運」という自分ではコントロールできないものに自分の人生のかじを託すことになります。

それはそれでひとつの選択かもしれませんが、自分の人生の舵を自分で握れる人生と、自分以外の誰かに舵を握られる人生、あなたはどちらを選択したいですか。

関連記事
東京23区を「最も少ない色」で塗り分けるには何色必要か…解決まで124年もかかった数学の超難問を解説する
「幸福度の50%は遺伝、10%は環境で決まる」では残り40%は…心理学の研究が明かす驚きの"幸福度の円グラフ"
350年間も数学者たちを悩ませた「フェルマーの最終定理」を解決に導いた2人の日本人数学者の「意外な予想」
「血液型で病気リスクがこんなに違う」O型に比べ脳卒中1.83倍、認知症1.82倍…という血液型とは何か
東大合格者数42年間1位の開成に"深海魚"はいない…入学初の中間試験で「43人中42位」でも全然平気な仕組み