トータルで「負けない投資」をしている
成功していると言われる投資家は、テンバガー(10倍株)を当てるような一発勝負で儲けているわけではなく、実はこうした「期待値」のある株をコツコツ探していってはそこに投資し、利益を積み重ねています。
株式投資の世界で彼らは「強運」を手にしていると言われますが、その「強運」の理由を言語化すると、このようにトータルで「負けない投資」をしているのだということができます。
ここで、株式投資で儲けるための格言を2つ紹介したいと思います。
1つは「相場は悲観の中で生まれ、希望の中で衰退する」です。
「靴磨きの少年」から暴落すると判断
つまり、相場というのは下がっているときに形成され、その後上がっていって、ピークのときにはもう下がり始めているのです。株価が上がってみんながウキウキして、「やっぱり株って儲かるよね」「私もこれから株式投資を始めようかしら」などと言っているときには、さっさと売ってしまったほうがいい、ということです。
靴磨きの少年までもが株式投資に興味を持ち始めたと聞いたジョセフ・P・ケネディ氏(ジョン・F・ケネディ米大統領の父)が、近く株式市場が暴落すると判断し、保有株を全て売却した話は有名です。
予想通り株価は大暴落し、世界恐慌が始まりました。
この格言は、ここで紹介した暴落の波をとらえる上でも、非常に重要です。
もう1つの格言は、「人の行く、裏に道あり花の山」というものです。
投資家は、群集心理で動きがちです。しかし、それでは大きな成功は得られません。
むしろ他人と反対のことをやったほうがうまくいく場合が多いという格言です。
相場師の格言には、こうした金言が隠れているので、そういう言葉を本などで見つけたらメモをとり、インプットしておくと役に立ちます。