6km/hで走るなら無免許で歩道もOKだが…
・16歳以上なら、無免許OK
・制限速度を守れば、車道(20km/h)も、歩道(6km/h)もOK
・出力は600W(普通の電動アシスト自転車の3倍)までOK
・ヘルメットは努力義務だから、かぶらなくてもOK
何もかもOKだらけの驚くべきシロモノだ。これからこれが歩道を自由自在に走り出すことになる。
このように指摘すると、「いえいえ、歩道は6km/h制限があるので安全です」と言い出す人が出てくると思うが、そんなルールを守る人はどれだけいるだろうか。6km/hなんていうのは「早歩きのスピード」だ。
驚くべきことに、千葉市やさいたま市の後押しで、この電動サイクルがシェアサービスに出されるという。取り締まる側だって「もはやワケが分からない」だろう。
警察は電ジャラス自転車を取り締まれるのか
一足先にシェアサービスが始まった電動キックボードは、昨年7~12月に7130件もの交通違反が摘発されている。共同通信によると、「通行区分違反」(原則として左側通行)が3440件、「信号無視」が2685件だったそうだ。
ただ、電動キックボードなんて、放っておけばそのうち飽きられる。現に欧米などでは飽きられはじめ、危険、迷惑など評判の悪さから禁止になる、というのが昨今のトレンドだ。
だが「電動サイクル」はそれと異なる。楽で、スピーディで、パワフルで、運転も簡単。そして危険だ。
歌舞伎町や六本木などを爆走する電ジャラス自転車の乗り手たちがこう言ったら、警察はどう反論するんだろうか。
「あんな電動バイクが無免許で合法だってんだろ? だったら、おれのフル電動なんて、ペダルがついている分、もっと自転車だろうがよ」
このような電ジャラス自転車は今後もどんどん広まっていくだろう。すでに色んな中国系メーカーが、電動サイクルをリリースし始めている。ネット上で一般人が買える。もはやシェアサイクルだけじゃないのだ。