「ひき肉です」動画は約6億回再生
東海オンエア、コムドット、ちょんまげ小僧など、YouTuberの名前がついたニュースを多く見かけるようになったが、大人世代はどのくらい知っているだろうか。
東海オンエアのチャンネル登録者数は執筆現在約701万人。同様にコムドットは約382万人、ちょんまげ小僧は約154万人。それだけの支持を得ているのだから、間違いなく著名人に違いない。
ちょんまげ小僧は、現役中学生6人組YouTuberだ。初投稿は22年12月と、登場からまだ1年しかたっていない。ところが、同メンバー「ひき肉」が両手を広げて独特のイントネーションでする挨拶「ひき肉です」がSNSで大人気に。真似しやすく誰でもできる点が人気となり、TikTokで「#ひき肉です」は5億9530万回再生となっている。
男子バレーボールの高橋藍選手が、10月6日に行われた男子W杯バレーのセルビア戦後のインタビューで「ひき肉でーす」と叫んでトレンド入りしたこともある人気ぶりだ。
子どもが何を好きなのかわからない時代
「Simeji presents Z世代トレンドアワード2023」では、「ひき肉です」が年間トレンド大賞。「JC・JK流行語大賞2023」では「ひき肉」がヒト部門、コトバ部門で二冠になり、「ユーキャン新語・流行語大賞2023」でも「ひき肉です/ちょんまげ小僧」がノミネートされたほど今年を代表する人気YouTuberとなっているのだ。
大人世代で受賞前に知っていたという方は多くないかもしれない。しかし、ソフトバンクモバイルの「スマホデビュー1年生」CMにもちょんまげ小僧メンバー全員で出演しており、テレビ進出まで果たしている。
現代は、パーソナルな時代だ。世代を超えてだれもが知る人気の曲やアーティストがいるわけではなく、それぞれに好きな曲やアーティストがいる。
今の大人が子どもだったころは、映像は居間でテレビで見るもので、人気の曲やアーティストは誰もが知っており、流行の共有ができていた。しかし今は個別にスマホで楽しむため、好きな曲やアーティストも人によって違い、同居する家族でも何が好きかわからないという事態となっているのだ。