新NISAで投資デビューする人が知っておきたいこと

また、超低位株は極めて少額から投資できるので、「損をしても、たかが知れている」とばかりに、銘柄分析もそこそこに、株価だけで判断して、投資が雑になりがちなのも要注意です。

超低位株に傾倒し、そんな雑な投資ばかりをしていると、他の投資にも悪影響を及ぼしかねません。

それでは最後に、投資対象としての超低位株についてまとめると、以下の通りです。

・市場に見放されたボロ株(業績低迷・財務内容が悪い・将来性なし)が多い

・よって、本格的な株価上昇モードになることなど、めったにない

・しかし、「極めて低い確率は、実際の確率よりも高く感じる」「かつて高い株価だった超低位株は、お手頃感を強く感じる」といった心のクセから、ついつい手を出しがち

・「一瞬の急騰劇」はあり得るが、多くの場合、ただ株価の動きに振り回されるだけ

・投資判断が「雑」になりがちで、他の投資にも悪影響を及ぼすかも

来年から始まる新NISAもあり、投資の第一歩として、冒頭でも書いたとおり、「少額からできるお手軽さ」「株価上昇余地の大きさ」から、超低位株に関心を持つ人も多いかもしれません。

しかし、上記のポイントしっかり認識して、極めて低い株価に目を惑わされることなく、慎重に判断したいものです。

※株価は2023年12月5日現在

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