「腸活」で自律神経を整える

健康には、交感神経と副交感神経のバランスが重要です。

ところが、年を取ると副交感神経の働きが下がり、そのバランスが崩れがちになるのです。

自律神経をととのえるには腸活がおすすめです。腸の蠕動ぜんどう運動が活発になると、副交感神経が優位になるからです。

発酵食品や、食物繊維・オリーブ油を毎日の食事に取り入れるとよいでしょう。

おすすめは、納豆、キムチ、ヨーグルト、キウイフルーツ、りんご、きのこ類、豆乳などです。

エビ・イカ・カニを食べるとぐっすり寝られる

人体には、深部体温を下げることで、脳と身体をしっかりと休息させる仕組みがあります。ぐっすり寝のためにも、身体の深部体温の低下がスムーズに行われることが大切です。

グリシンが含まれる食べ物には、身体の深部体温を下げる効果があります。グリシンは、エビ、イカ、カニなどに含まれます。

また、旬の夏野菜にも身体を冷やす作用があります。キュウリ、トマト、ゴーヤー、ナス、オクラ、レタスなどです。

「緑茶」が睡眠に良いワケ

GABAを増やすとオレキシンを抑制し、睡眠の質を高めたり、血圧を下げる効果が期待できます。

奥村歩『スマホ脳・脳過労からあなたを救う 脳のゴミを洗い流す「熟睡習慣」』(すばる舎)

GABAは、野菜(トマトやケール、パプリカ、ブロッコリースプラウト)や果物(メロンやブドウ、バナナなど)、乳酸菌発酵食品(漬け物やヨーグルト)、米、雑穀類、カカオなどから摂取できます。

また、緑茶のうま味成分に含まれるテアニンにも、睡眠の質を高める作用があります。

血流を通して脳に運ばれたテアニンは、GABAやグリシンの増加を促し、ノルアドレナリンを抑え、ドーパミンの分泌を促します。

副交感神経を優位にすることで睡眠の質を向上させる効果も期待できます。

緑茶なのでカフェインによる覚醒作用が気になるところですが、テアニンにはカフェインの興奮抑制作用もあるため、睡眠の質の向上には有効と考えられています。

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