賃貸に出した時に家賃がローンを上回る家

ルール2 賃貸に出したときに、支払っているローンよりも家賃が上回る家を買う

マイホームを購入してから、不測の事態で収入が下がり、ローンが支払えない状況になる可能性は誰しもあります。

その際、「家を売る」前に考えてほしいのが、買った家を一時的に人に貸して自分たちはぐっと安い家賃の家に暮らしたり、実家にしばらく住まわせてもらう、という選択です。

つまり、買った家を賃貸に出すそのときに、

支払っているローンの金額<家賃として得る金額

となる家を選ぶこと。これが2つめのルールです。

多くの人は不動産の購入を「自分が住むための家を買うこと」と考えてしまいがちですが、お伝えしてきたように、私は本来、不動産は資産形成の1つだと思っています。資産形成という言葉を聞くと、貯金・株・投資信託・金投資等を想像しますが、「持っている家を人に貸す」も立派な資産形成の手段。

しかも、不動産価格は株や債券などと比べても長らく安定していますし、5年後、10年後の家賃もよほどの天災や経済変化が起きなければ、変動しません(実際、いま賃貸に住んでいる方は、コロナ禍で家賃が変わりましたか?)。

その意味で、投資を仕事にしていない女性であれば、不動産投資(マイホーム購入)は、実は最も着実で効果的な資産形成なのです。

というわけで、「家を買うのはリスクだ」と思っている方こそ、「賃貸に出したときに、ローン支払い額より高く貸せる家」を選ぶことが大切です。

写真=iStock.com/marchmeena29
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資産価値が変わりにくい「いい家」のポイント3つ

では、「購入した金額より、価格が下がらない家」「賃貸に出したときに、支払っているローンよりも家賃が上回る家」とはどのような物件か。ここでは3つのポイントをお話しします。

ポイント1 東京5区の駅近物件

1つめのポイントは、立地です。

東京都の港区・中央区・千代田区・渋谷区・新宿区の5区で、駅から徒歩5分以内がベストです(駅自体は、どの路線でもOKです)。

なぜこの5区か、というと、それは過去の地価を見れば明らかです。

みなさんご存じの通り、今、日本は人口が減り始めています。つまり、これから先は、家が余っていく時代がやってくるということ。

不動産がリスクとなるのは、そんな人口が減っている地域や、これから減るであろう地域で買う場合です。