トカゲ人間の見分け方

民主党の有名人としては、ビル・クリントンとヒラリー・クリントン、バラク・オバマがトカゲ。アメリカの政党とは無関係のイギリスの故エリザベス女王や、20世紀に活躍したコメディアンのボブ・ホープ、歌手のマドンナやケイティ・ペリーや女優のアンジェリーナ・ジョリーといった現代のセレブも、トカゲだ。

「トカゲはフリーメーソンだけでなく、イルミナティも操っている」と、トカゲ論者のアイクは主張する。人間に姿を変えたトカゲの見つけ方については、いろいろな人がアイクのウェブサイトやソーシャルメディアに持論を投稿している。

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たとえばトカゲ人間の明らかな特徴としては、緑色の目、鋭い視覚と聴覚、赤毛、宇宙好き、低血圧があげられ、最大の特徴は人間に対してよそよそしいことだという(周囲から孤立した人を「宇宙から来たトカゲ」と疑いたくなる気持ちは、わからないでもないが、もっとまともな説明がつくはずだ)。

アイクのフォーラムでは「ほほえんだときに下の歯が見える人や、目の大きさが変わる人や、瞳孔が不自然に大きい人は警戒したほうがいい」と勧めているが、ハンドルネームUFOchick氏によると、身体的特徴だけでトカゲ人間を見破るのは難しいらしい。「重要なのは身体そのものではなく、身体に宿る魂のほうだ」と、同氏は警告している。

星座の話が出たら気をつけろ

トカゲ論に登場するトカゲは、りゅう座(名前のごとく、竜の形をしている、全天で8番目に大きい星座)から来た可能性が高いとされているが、おおいぬ座やオリオン座の可能性もあるとされている。

だが星座から来たとする説は、眉唾物だと疑ってかかるべきだ。星座を偽物と決めつけるのは辛辣しんらつすぎる気がするが、星座はまちがいなく想像の産物だ。

夜空を地図のように描く目的で、天文学者はいまでも星座を利用しているが、星座はそのままの形で宇宙に存在するわけではない。「××が××星座から来た」という噂を耳にしたら、星座は恒星間の位置情報ではないし、星座を形作る星々は宇宙で近くに固まっているわけでもないことを、どうか思いだしてほしい。

星座は、おそらく有史以前の古い神話に基づいている。シュメール人、古代エジプト人、中国人、オーストラリアの先住民など、多くの民族が星座の存在を知っていた。科学の知識がない占星家が星々を見て、星と星とをつなぎ、さまざまな形を想像したのが星座だ。

もし地球の外の遠く離れた地点から、星座を成す星々をながめられるとしたら、我々の知っている星座とはぜんぜんちがう形に見えるだろう。夜空の星座は星々が集まっているように見えるかもしれないが、実際の宇宙ではそれぞれ遠く離れている。ほとんどの場合、星座を成す星々の共通点は、同じ銀河系の星という点と、地球から裸眼で見えるくらい光っている点しかない。