こんな「学校に行く理由」を細かく分解していくと「学校でなければ絶対にできないこと」は意外とないことに気づけるはずだ。

学校に行くことがストレスで、心や体がしんどくなるくらいであれば、無理に行かなくてもいい。その代わり、勉強や社会性、社交性のようなものは、ほかの場所で学んでいけばいい。学校以外にも、学びの方法はたくさんあるのだから。

「自分はバカでだめなんだ」にいいことはひとつもない

きみは、自分に自信があるかな?

「自信がある」と堂々といえるのであれば、素晴らしいことだ。けれども、「全然ない」と答える人のほうが、日本ではどうやら圧倒的に多数派らしい。

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10代は、人生で一番自分に自信がなくなる時期だといってもいい。他人の優れた部分をみてコンプレックスを感じたり、自分の短所ばかりが目についたりと、とにかく悩みが増えるのもこの時期だ。とくに日本の10代は、自己肯定感(自分を認める力)が他国の10代に比べて低いという調査結果も出ている。

僕もかつては「自分に自信がない10代」のひとりだった。けれどもあるとき、ふと「いや、自信をもたない理由はないな」と思えた瞬間が訪れたんだ。

理由は単純だ。「自分はバカでだめなんだ」と思い込むことで、いいことはひとつもないと唐突に理解したからだ。「自分はバカだ」という思い込みを強化することは、自分で自分の可能性を塞いでしまうことと同じだ。結果がだめだったときの言い訳を用意している、といってもいい。