学歴がブランドになるのは20代まで

そして特にこの傾向が出やすいのが30代以降だと思っています。ある意味での「人生選択肢曲線」があるのです。

ブランドのある人は歳を重ねるにつれて選択肢が増えていく。一方でブランドのない人は選択肢が減っていく。そういうことです。

ただここで、「ブランドなんて誰もが最初はないよね?」という疑問がわいてくるかもしれません。その通りです。だからこそ冒頭の言葉になるわけです。

「30代からはブランドを借りるのではなく、自分がブランドを作る側に回ろう」

ということです。

20代まではブランドを借りていてもOKです。たとえば「○○大学卒」とかもブランドを借りている状態ですし、あるいは企業名のブランドもそうです。

実際、僕も昔はそうでした。出身企業のブランドを借りて、チャンスをもらった部分もあると思います。でも大事なのは、それは20代までだということです。

ブランド作りで重要なのは実力ではなく実績

30代以降は、「自分で、ブランドを作る、育てる」ということが大事です。

ちなみに、これはよく言われる“ブランド人になれ”という意味ではありません。個人でブランドを持っている人もいれば、会社での実績が何よりもブランドになる人もいます。むしろ重要なのはスタンスです。

北野唯我『キャリアを切り開く言葉71』(KADOKAWA)

「会社や事業のブランドを借りるのではなく、自分はそのブランドを背負っている存在だと考えて、動く。実績を出す」。これが一番大事です。

ここで注意したいのは、重要なのは「実力ではなく実績」であることです。実力は他人には見えないものですが、実績のほうは他人からも見えやすいものだからです。

「自分でブランドを作る意識を持っていますか?」
「そのための実績作りをしませんか?」

この話が少しでも皆さんのインスピレーションになれば幸いです。

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