「ペットシッターです」より「猫専門のペットシッターです」

ポイントは絞り込みです。「あれもやっています、これもやっています」では、印象に残りません。あなたのやっていることの中でも最も尖っていること、「誰に」「何を」がわかりやすいものを、自己紹介に盛り込みましょう。

絞り込むと、もちろん、刺さらない人にはまったく刺さらないでしょう。でも、それでいいのです。ペットを飼っていない人に「猫専門のペットシッター」はまったく興味が湧かないと思いますが、それを横で聞いていた猫好きの人がいたら、相手から声をかけてくる可能性は高いでしょう。自ら追いかけて説明してまわるよりも、はるかに効率的に自分が会うべき人と出会うことができるのです。

とくに、自分から押すのが苦手な内向的な人にとっては、この方法は極めて有効です。

ちなみに私も「内向型で売れずに悩んでいる営業に、しゃべらないでも売れる方法を教えています」という自己紹介に変えたとたん、仕事が入り始めました。

目の前にいる人全員に伝える必要はありません。シンプルな言葉で自分のターゲットだけに届ければいいのです。

あなたなりの自己紹介をぜひ考えてみてください。

そして、いろいろな場所で試してみてください。相手の反応が明らかに変わるのが体感できるでしょう。

テレアポで「お世話になります」は禁句

営業の中でも嫌いな作業の筆頭といえば、テレアポでしょう。

もちろん私も大嫌いです。

電話をするたびにほとんど断られてしまうような、ストレスがたまるわりには効果が出ない作業など、誰だってやりたくないはず。

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しかし、そんなことを言っていられない場合もあります。

そこで、効率良くアポが取れて、しかもストレスがかからない方法をお教えします。

まず、第一声の問題。

「お世話になります」「お忙しいところすみません」を絶対に使わないこと。

多くの営業(ほとんどと言っていいほど)は、このセリフを当たり前のように使っています。あなたはいかがですか?

このセリフこそがアポが取れない元凶だと知っている人はごく少数です。

そもそもアポ取りの作業というのは、営業ではなくリサーチです。商品に興味を持って話を聞いてくれる人を探す作業なのです。

ところが、先ほどのセリフを使うと、お客さまに「この電話は営業だな」と思われてしまい、最初から警戒心が上がってしまいます。そのあと、どんなに良いことを言ったとしても聞いてくれません。したがってアポも取れません。

使うべき言葉は「ちょっとおうかがいしますが」です。

ちょっとあなたにたずねたいことがあるのですがよろしいでしょうか、と切り出すことで、相手は警戒せずに聞いてくれます。