タイミングを正確に推定するには

推定の正確さという点では、医師による超音波検査がいちばん正確です。

より確実に早く妊娠したい場合は、やはり早めに受診し、基本的な検査を受けて大きな問題が見つからなければ、医師にタイミングをとってもらうとよいと思います。費用は保険適用となるため、薬局で排卵検査薬を買うのも受診するのも、大差はないようです。

中には、市販の排卵検査薬を使って自分でタイミングをはかりたいのに、うまく反応しない人もいます。尿は水分の摂取量などで濃度が変化しますし、尿中のLH(黄体化ホルモン)を感知するのが難しいことがあるのです。一日2回測ってみるという手もありますが、うまくいかない場合は基本的に医師にかかるべきでしょう。また、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の人は、排卵期以外の時期にもLH(黄体化ホルモン)がたくさん分泌される傾向があり、いつでも弱く陽性に出てしまうなどの不都合が起きることもあります。

自力でタイミング法を続けてもなかなか妊娠しない場合は、医療の手助けを必要としているかもしれないので、受診が必要です。

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タイミング法の治療スケジュール

タイミング法を実施する際の理想的なスケジュールとしては、月経周期の10~11日目くらいから通院します。この頃になると、卵胞は成長が著しい時期に入ります。卵胞の大きさが14~15mmくらいになると「いよいよ排卵が近づいている」と考えられますから、その2日後くらいに再受診するように言われるでしょう。この時期は大体一日で1.5~2mmくらいずつ大きくなっていき、18mm以上になったら、その日に排卵があってもおかしくない大きさです。ここで医師は「排卵の時期ですよ」と教えてくれるはずです。

薬を使って排卵させる場合は、そのあたりで排卵を起こす注射を打って帰ります。通院回数は、排卵までに1~3回と思ってください。

ただ、この通りにいかないからといっていらいらしないでください。実際の卵胞の発育は個人差が大きく、また、同じ人でも月によって違うもので、こんな風にお手本通りにはいきません。