防災グッズになる9つの日用品
「生活防災」で何より重要なのは、先にお話ししましたが、「いざというときの備えの防災用品」ではなく「日常的に使うモノを防災グッズにしておくこと」です。その代表的な例をご紹介しましょう。
◎新聞紙
溜まるとかさばるので、つい処分してしまいがちな新聞紙。新聞紙はさまざまな用途に利用できます。燃料がないときの焚きつけに使うほか、加工してコップや食器、避難所で使うスリッパを作ることもできます。その方法はネット上で数多く紹介されています。衣服の間に入れれば保温効果もあり、細長く丸めれば骨折時の副え木になるなど大活躍します。
最近では新聞をとっていないご家庭も増えてきていますので、チラシや雑誌などを一定量保管しておくのもお勧めです。
◎ダンボール
自宅で避難生活をしている場合に、割れたガラス窓の一時的な補修、家財の整理や持ち出しの際など、多くの用途に使えます。また、災害発生時に自宅を離れ、避難所へ移動しなければならない場合にも、隣の家族との間のパーテーションとして使用したり、簡易ベッドを作ったりなど、ダンボールは非常に役立ちます。敷物として使えば断熱効果も高く、ある程度のクッション性もあるため、学校の体育館など避難所の硬い床でも体を休めることができます。
トイレが使用できないような状況では、ダンボール箱を座りやすいように加工して、ビニール袋をかぶせて簡易トイレを作ることもできます。ダンボールや新聞紙などは余裕のあるときにすぐ持ち出せるよう、一定の量を玄関近くに保管しておくことをお勧めします。
防寒にもなるアルミホイル
◎ガムテープ
ガムテープはダンボールを活用するときの必需品です。壊れた家屋の一時的な修繕などにも利用できます。割れたガラスの破片を取るときにも活躍しますし、ケガをしたときの簡易的な止血や骨折時の副え木を固定するときにも使えます。
また、避難所で持ち物の名札や伝言用メモなどをいろいろな場所に貼りつけるのにも便利です。油性ペンで書きやすい布製のガムテープを用意しておくのがいいでしょう。そしてガムテープとペンは一緒に保管しておきましょう
◎ラップ
ラップは新聞紙などで作った食器に巻けば、食後にそのまま捨てることもできるので、水の節約になります。ケガをしたときに患部に巻いたり、食料の保存、細くねじってひものようにしたりするなど、多くの用途で活用できます。
◎アルミホイル
アルミホイルはフライパンに敷いて調理してそのまま捨てれば、洗剤もいらず、片づけも簡単です。アルミホイル自体を加工して調理器具にすることもできます。丸めて、たわし代わりに調理器具の汚れ落としに使うこともできます。寒冷期の被災時に、断熱効果が高いアルミホイルを服の間に入れたり、二重にした靴下のつま先に入れたりして防寒することも可能です。