できるだけたくさん登録する

まず、自分に合った転職エージェントを探すことから始めます。

前述のリクルートエージェントなど、ありとあらゆる求人を取り扱う「総合デパート型」、会計人材に特化した「MS Agent」など「専門特化型」のように、転職エージェントごとに特徴があります。

とはいえ、転職の専門家ではない皆さんが、そのカテゴリーの違いを十二分に理解する必要はありません。要は、自分に合った求人を紹介してもらえるエージェントにたどりつけばいいのです。

実は、これはググれば簡単に見つかります。

たとえば、
・「職種」との組み合わせ
「営業 転職エージェント」、「経理 転職エージェント」など
・「地域」との組み合わせ
「大阪 転職エージェント」、「名古屋 転職エージェント」など
・「年代」との組み合わせ
「20代 転職エージェント」、「30代 転職エージェント」など

遊び感覚で組み合わせてみてググってみてください。

自分に合いそうなところが複数見つかったら、チャネルの多さは成功転職の実現に大きく関わってきますので、可能な限り多くに登録してください。

登録できなかったらどうするか

転職エージェントに登録できると、エージェントから求人を紹介されます。

たとえば「A商事に打診しますので、キャリアシートを9月15日までに提出してください」といったように指示してきます。それに従って進めていくことになります。

一方で、複数のエージェントにアプローチするも門前払いが続いた場合は、あなたは転職エージェントが取り扱うべき人材ではないということです。

厳しいですが、この現実をしっかりと受け止めた上で、公開求人に応募していく作戦に切り替えましょう。

なお、高額の報酬が動くこともあって、登録希望者の数%しか登録できないところもたくさんあります。個人情報の問題もあり、「今すぐは売れないが将来は有望な人材」であっても、情報をあえて抱え込まないようにしているので、登録できなかったからと言って悲観する必要はありません。

あくまでゴールは、自分に合った会社に転職することです。転職エージェントに登録することではありません。

筆者のクライアントでも、登録はできなかったが、成功転職できた人はたくさんいらっしゃいます。

キャリアアドバイザーの本質は「営業」

転職エージェントに登録できると、担当のキャリアアドバイザーが付きます。「自分に合った求人を紹介してくれて、面接指導や報酬の交渉までして転職に導いてくれる素晴らしい味方、まるで天使!」と思っている人が多いようです。水を差すつもりはありませんが、これは半分的外れです。

確かにあなたの転職をサポートしてくれますが、彼らの本質は「営業」と言っても過言ではありません。求職者と求人企業をマッチングさせないと手数料が入ってきません。

もちろん、ノルマもあります。

そのため、あなたの意向と違う求人を強く勧めてきたり、「このチャンスを逃すと、後はありませんよ」と、圧力をかけてくる人も少なからずいるという実情を知って免疫をつけておきましょう。

写真=iStock.com/Abscent84
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