誰もが「自分の価値を認められたい」

人はどうしても、そうしたバイアスにとらわれがちであることを理解して、ポジティブな面に目を向けるように意識していきましょう。

・たまに遅刻するけれど、元気に学校に行っている
・ちょっとミスはするけれど、いつも明るくチームを盛り上げてくれる

遅刻やミスにフォーカスするより、まずは元気で明るくいることをほめてあげることが先決。人はどんな人でも「自分の価値を認められたい」と思っています。人のやる気を爆上げする上手なほめ方を学び、あなた自身も、そして、そのまわりにいる人も幸せにしていきませんか。

「ほめる=甘やかす」は本当か

「ほめること」のメリットはある程度理解しながらも、ついつい頭に浮かぶのが、

「ほめることは甘やかすことでは?」
「ほめると、それがクセになり、ほめられないと何もやらなくなるのでは?」

という意識です。

残念ながら、ほめられることで得られるドーパミンはそれほど長くは続かず、「ほめられる ➡ 働く ➡ ほめられる ➡ 働く」というループを構築するためには、繰り返し、ほめていく必要があります。一年に一度、数カ月に一度というペースでは、効果が発揮しにくいのです。

ゲームなどをするときに分泌されるドーパミンには依存性があり、効果は長続きしません。ほめ言葉も同様に、言い方によっては、効果は短期的で、相手を「ほめ依存」にさせてしまう可能性があります。

ですから、「うわべだけ、口先だけのほめ方」から「もっと持続的で、確かな効果を持つほめ方」にアップデートする必要があります。