「チャイナマネー」流入を恐れる必要はない
以前、『バブル再び 日経平均株価が4万円を超える日』(小学館新書)という本を書いたのですが、その中で、割安な日本の資産を海外マネーが買い、日本の株価や不動産がバブル化する可能性を指摘しました。
現在でも日本は金融緩和を続けており、圧倒的な円安水準ですので、その動きが加速する可能性は高くなったと思います。
アメリカの著名な投資家であるウォーレン・バフェット氏が来日して話題になりましたが、まさに予測通りの動きだと思います。
海外のマネーが日本の不動産を買えば、不動産の所有者にキャッシュが入るほか、不動産価格全体が押し上げられます。
不動産価格が右肩上がりに上昇していれば、不動産投資を始める人も増え、市場全体により多くのマネーが入ってきて、活性化します。
その結果、不動産会社をはじめ、さまざまな企業の収益も上に引っ張られるわけです。
日本の株や不動産に、海外投資家のマネーが流入することは、日本経済全体の活性化にとってプラスに働きます。
「チャイナマネー」流入で不動産価格が上昇することは、悪いことばかりではないのです。
そのことも踏まえると、外国人投資家の動きをそれほど警戒する必要はないように思います。