「選択肢が広がった」

留学を終えた子がよく言うセリフがあります。それは、「選択肢が広がった」です。

山内勇樹『やりたいことが見つからなければ留学しなさい。』(かんき出版)

手を伸ばせば届く高さが、留学前よりずっと高くなるからです。日本の大学に行くことでなんとなく見えていただろう未来と、留学を終えた自分が見ている未来が、まったく違っている。就職する企業の名前が違うということもありますし、大学院への進学や起業という方向性が見えてくる子もいます。

英語で交渉や問題解決ができるようになっていますし、学力も上がっている、海外有名大学卒業の肩書きもある。海外での「外国人」としての暮らしや、さまざまな国の留学生との生活の中で、柔軟性や多様性が身についている。グローバルに物事も考えられるようになっている。日本の大学にいては身につけることができないこれらの能力が、人生の選択肢の幅を広げてくれるのです。就職の選択肢が広がるのも自然なことです。

そしてこれは、就職という一時期に限ったことではありません。一生続くのです。大学4年生の卒業時までに手にしたそれらの能力は、その後40年以上続くであろうキャリアを形作ります。

本稿が、「お金の問題で留学をあきらめていた」という人の参考になれば幸いです。

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