働くための前提を共有する

キャバクラは従業員にとって、共通の目的・目標を達成するための会社組織です。

会社の目的は利益をあげ、事業を継続すること。目標を達成すれば、我々従業員もより高い給料がもらえます。

このような働く目的・目標を共有し士気を高めるため、毎日、朝礼と終礼を行っています。内容は店のビジョンや目標、情報共有などです。

私の店のビジョンは、まずキャバクラとして地域で不動のナンバーワンを獲得すること。そして県で一番のお店になることです。

目標は売上や延長率(キャバクラは時間制なので、延長が売上に直結します)などその日の目標、月初であれば月間売上目標を数字で示します。

また、「本日は太客(お金をいっぱい使ってくれるお客様)の○○様がいらっしゃるので、しっかり準備していきましょう」といった報・連・相も行います。

黒服ムラカミ『黒服の手帳 カリスマキャバクラ店長が教える「部下を動かす」技術』(小学館クリエイティブ)

朝礼で話題にすることはありませんが、スタッフ一人ひとりのビジョンや目標も、店長である私と共有しています。

個人の目標は店の目標と繋がるように設定したものです。朝礼で私が店の目標を語る度に、スタッフが個人の目標を思い出し、モチベーションを高めることを期待しています。

何のために仕事をしているのか。そういう働くための前提が共有されていない組織は多いと思います。

私が過去に勤めていた店ではこういった朝礼を行っていなかったため、途中から取り入れました。

以前はどこかなあなあで業務が始まる雰囲気がありましたが、朝礼を行うようになってからは、みな気が引き締まる思いで一日を始めています。

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