聖徳太子が大きな困難に遭遇したときにやったこと

Q.新たな世界的パンデミックに対処するために今からすべきことは?

これは、今の時代、非常にタイムリーな問いかけだと思います。飛鳥時代、私はいくつかの大きな困難に遭遇したが、それは、国のあり方を大きく変える重要な機会となり、弱点や欠点を明らかにし、対処するための場となった。

同じことが今、できるのです。私は、今回のパンデミックに対処するために、5つのアクションが必要だと考えています。

写真=iStock.com/libre de droit
※写真はイメージです

第一に、地方自治体が複数の戦略を策定し、国の政策の補助勢力として、パンデミックによる影響を防ぐのに役立てること。

第二に、定期的なコミュニケーションを通じて、世界的な危機に対処するためにこれまでに開発されたデータやベストプラクティスを共有し、国際協力を促進することである。

第三に、この不幸な事態の最前線にいる医療関係者だけでなく、ライフスタイルの急激な変化によって大きな被害を受けた企業、組織、市民への包括的な支援策を確保することである。

また、コンピュータ・モデリング、人工知能、ビッグデータ解析などの技術基盤を構築し、パンデミックの拡大予測・防止に努めるべきである。

最後に、人々が必要な情報に容易にアクセスできるように、さまざまな政府機関と一般市民との間のコミュニケーションを改善する必要があります。

私が新しいシステムを構築できたのは、その必要性を国民が十分に理解していたからです。その結果、宗教、文化、教育などに関する多くの取り組みに資金を充てることができました。

同じように、パンデミック対策やその他の要素についても、国家間のコンセンサスを得るための真剣な取り組みが必要である。

現代社会は、かつてないほど相互の結びつきが強くなっており、経済的な停滞という形で一国が被る苦痛は、資源が適切に配分されない限り、他の国の人々にもすぐに影響を与える。

このような深刻かつ緊急な状況を考えると、現在そして将来にわたって好ましい結果をもたらすために、慎重なリーダーシップを発揮するための優れたシステム作りに注力することが必要です。

前述したように、政府と市民の間のコミュニケーションの改善は特に重要であり、ユニバーサルセーフティが最終的に達成されるためには、住民の衛生や移動に関する推奨事項など、変わりやすい基準について活発なやりとりが必要である。