歴史上の偉人をAIで生成したら、人類が現在直面している重要なテーマにどう答えるか。財務大臣・徳川家康のAIは、日銀の債務超過など日本経済がたとえ課題に直面したとしても、慎重な判断と規律ある行動により、経済は存続し反映させられるという。日本初の人工知能が書いた『AIが「答えの出ない問題」に答えてみた。』（クロスメディア・パブリッシング）より紹介しよう――。

※本稿は、Catchy（著）、伊藤新之介（監修）、成田修造（監修）『AIが「答えの出ない問題」に答えてみた。』（クロスメディア・パブリッシング）の一部を再編集したものです。

経済の成功は、資源の賢明な利用に依存している

徳川家康が財務大臣だったら……

Q．現代社会において、税金は効率的に使われているでしょうか？

税金は社会にとって不可欠なものです。国民全体に恩恵をもたらす教育、社会、その他の公共サービスの財源として、あるいは政府の運営費として使われる。そのため、税金が最も効果的に使われるようにするためには、効率的に使われることが重要です。

その理由を知るには、歴史を振り返ってみるのがよいでしょう。江戸時代には、財政を慎重に管理することの重要性を理解していました。私は、特定のプロジェクトに過剰に支出することは、経済の不安定さにつながりかねず、リスクが高いことを理解していたのです。

そのため、無駄な支出を削減する一方で、交通インフラの整備など、経済活動を活性化させ、雇用を創出する戦略的な取り組みに投資することに力を注いだのです。その結果、日本経済は厳しい時代にも比較的堅調に推移することができました。

この戦略は、現在でも世界中の多くの政府によって採用されています。例えば、米国議会は、将来の経済成長を促進するためにグリーンエネルギー技術に多額の投資を行い、同時に、既存の生産プロセスの改善を民間企業に促しています。

一度にすべての可能性のあるプロジェクトに資金を供給しようとするのではなく、厳選した分野に慎重に投資することで、米国は無駄を省き、より多くの資金が生産的な用途に使われるようにすることができるのです。

札束の紙幣を数える
写真＝iStock.com／kuppa_rock
※写真はイメージです
全ての画像を見る（5枚）

どのような政府システムにも言えることだが、税金の使い方が間違っていることは否定しないが、歴史的にも現代においても、税金の効率的な活用がいかに重要であるかを強調する価値がある。私が理解したように、経済の成功は、資源の賢明な利用に依存している。

したがって、どこに投資すれば最も良い効果が得られるかを決定するためには、慎重な監督と配慮が必要である。

そのため、どこに投資するのが最も効果的かを慎重に検討しなければならない。的を射た財政政策と賢い支出選択によって、税金は全体的な繁栄のために効果的かつ責任を持って使われる。

徳川家康
出所＝『AIが「答えの出ない問題」に答えてみた。』